更年期に入ると、身体が火照ったり、汗をかきやすくなる方が多いです。
様々な所で「女性ホルモンが崩れるせい」と言われますが、勿論違います。
理由は勿論、自律神経の乱れです。
何故断言できるのか。
人によって症状の強弱が大きいからです。
人によって症状の強弱があるものは、
基本的に軽く出来ます。
何より、ホルモン分泌も、体温を上げるのも、
汗をかくのも、全て自律神経が制御してます。
だからこそ、自律神経を整えることで、火照りや熱籠りは変わるのです。
そもそも、何故熱がこもるのか?
このページではそれについてお伝えします・。
1.火照りや熱籠りとは?
1-①身体が熱を持つ理由
1-②熱がこもるから汗が出る
1-③逆に汗が出なくて熱がこもる
2.更年期の薬では治らない理由
2-①対処療法では治らない
2-②根本原因が変わってない
2-③そもそも治療ではない
3.火照り、熱籠りが出る理由
3-①脱水症状
3-②自律神経の乱れ
4.火照り、熱籠りを治す方法
4-①しっかりと水分を摂る
4-②自律神経を調整する
4-③薬やサプリなどに頼らない
5.総括
6.関連リンク
そもそも、火照りや熱籠りとはどんな症状でしょうか?
気温に関係なく暑かったり、身体の中心が熱かったりしますね。
逆に手足だけが極端に暑く、真冬なのに布団から足だけを出すという方もいます。
中心や末端の場合は少し原因が異なりますが、
基本的に熱をうまく輩出できていないのが、火照りや熱籠りです。
中心や末端は自律神経などよりも、単純に筋肉の固さの問題です。
しっかりと緩めると改善することが多いですが、
それだけに薬では絶対に改善しません。
また、通常の揉み解しでは一時的な効果しかありません。
熱が籠っている理論がないので、普通に筋肉を揉むだけだからですね。
大切なのは、何故その症状が起きているかを明確にすることなのです。
一つ目は、寒さなどに対抗したり、免疫細胞を働かせるため、
体温を上げるのですが、それがうまく機能していない場合。
そして、もう一つは手足などで発生した炎症を、
血流によって戻せず、熱が残っている場合です。
前者は完全に自律神経の問題で生じているので、
治療法としては自律神経の調整が重要になります。
後者に関しては、何故炎症が起きているか、
何故その炎症を戻すことができないか、という点が重要になります。
原因は姿勢であったり、動作であったり、日常生活であったりします。
ただ、どちらも治すには時間がかかります。
そして何より、薬でごまかしている場合には、
症状を取り除くだけで原因が変わっていないので、
改善には余計な時間が必要になってしまうのです。
火照りなどで困っている方は、
汗のかきやすさも不快な症状として出ているのではないでしょうか。
薬では汗を止める薬もあるそうですが、
そもそも汗をかくのは身体に熱が籠っているから汗をかきます。
そのため、汗を止めるというのは、症状を軽減するどころか、
余計に悪化させてしまう結果になるのです。
逆に言えば、作り過ぎた体温を下げることが出来れば、
汗をかく必要がなくなるので、汗はなくなります。
大切なのは、体温調整が上手くいく状態を如何に作るかなのです。
汗が出れば熱は放出されます。
体表を汗が流れることで、気化熱によって、
身体の熱が排出されるのですが、
汗が出ない場合には、その作用が使えないので、
汗をかけなければ、体温は余計にこもりやすいと言えるのです。
冬はともかく、夏場はそれによって熱中症になります。
そして、汗をかくのも自律神経の仕事です。
汗が極端に多いのも、極端に少ないのも、
どちらも自律神経の乱れからの影響が非常に大きいのです。
そもそも、1で書いた通り、身体が熱を作るのには理由があります。
その理由を無視して薬を飲んだところで、
身体はその薬に負けないように熱を作り続けていきます。
だからこそ、薬を飲んだところで、症状が治らないのです。
むしろ、その理由を無視しているので、原因が解決されず、
更に身体は熱を作ろうとします。
変な話ですが、薬を飲むだけの治療の場合には、
飲めば飲むほど、症状は悪化してしまうと言えるのです。
薬を飲む、ストレッチをする、などはただの対処療法です。
対処療法は原因を治していないので、永遠に続きます。
薬は対処療法なので、飲んでいる間はマシですが、
薬の効果が切れたり、薬の効果では抑えきれなくなると、
症状が強くなっていくため、基本的には薬は治療にならないのです。
薬を飲んだうえで運動などの処方を受ければ良いのですが、
今までの生活を維持したまま薬を飲んでも変わりません。
大切なのは、不快な症状を押さえたうえで、
その症状が出ている原因を無くすことなのです。
薬自体の使用を推奨する整体院などもありますが、
私は個人的に、飲んでストレスが減るのであれば、
整体などの治療を併用している限りは飲んでよいと考えています。
整体で原因の治療はできているからですね。
後必要なのは、症状を押さえることですが、
薬を飲むことでそれが軽くなるのであれば、それは良いと考えています。
ただ、逆に言えば、原因の治療をしていない以上、薬はどうかと思います。
薬は飽くまでも治療ではなく、症状を押さえているだけとご理解ください。
「今どんな治療をしていますか?」と聞くと
「薬を飲んでますけど・・・?」という答えが返ってくることが多いです。
が・・・残念ながら、薬は治療とは言えないのです。
薬は飽くまで症状を押さえているだけです。
切り傷で例えると、バンドエイドなどをせず、
ただ痛み止めを飲んでいる状態です。
切り傷でそんなことをすれば、
菌が入り膿んでしまうのは、
なんとなく分かりますよね。
しかし、身体の中の症状ではそれを治療を考える方が多いのです。
逆に言えば、だからこそ治らないと言えるわけですね。
薬を飲んで治療をしていると考えている方は、それをご理解下さい。
逆に言えば、多くの病院はそういうものでしか病気に対応できないのです。
上記で薬は意味がなく、ちゃんと火照りの原因をたたかないといけないのは、
なんとなくご理解いただけたのではないかと思います。
では、そもそも何故それらの症状が出るのか?
何が根本原因となっているのか?
これを理解しないと、絶対に治すことはできません。
意外と多いのがこれです。
結局、汗をかけなければ、熱が籠ります。
そして、熱を散らすのも、血流が必要になります。
しかし、そもそもその血液を作る水分が無ければ、
血流を流すことすらできないのです。
だからこそ、実は水分を沢山摂るのが最も大切だったりします。
いくら筋肉を緩めても血流が悪くては意味がありません。
ごく少数の方ですが、これだけでも治る方はいます。
ただ、これが原因の場合、直ぐに効果が出るので、
2日間やって意味がなければ次が原因になります。
治らない方はこちらです。
というか、殆どの方がこちらですね。
結局、マッサージ、薬、水分摂取で治らない場合、
自律神経がそもそも熱を作り過ぎているので、
そこへのアプローチが必要となります。
マッサージなどには沢山行ったものの、治らない。
そういう場合には、そもそも自律神経が整っていません。
上記でほとんど書いてしまいましたが、
火照りや熱籠りを治す方法を書いていきます。
水分摂取は最優先でしょう。
コーヒーなどのカフェインが入っているものは避け、
可能であればアルコールなどの利尿作用も避けます。
そして、水分摂取量を2リットルまで増やします。
これは食事などでもとれるのを考えても良いですが、
2リットルの水分を摂る、と考えた方が多くの方は簡単だと思います。
最も重要なのがこれです。
ただ、自律神経に効果的と書いてあるものでも、
全く効果が無かったり、逆効果のものもあります。
基本的にSNSで見るストレッチや運動は逆効果だと思ってください。
正直、本当に効果のあるものは今まで一つも見たことがなく、
むしろ、交感神経を高めるものの方が圧倒的に多いです。
治し方というか、意味ないものですね。
薬やサプリは先に書いた通り、意味がありません。
勿論、その場限りの効果が欲しい、という方であれば、
飲むことで一時的には症状を無くせるでしょう。
しかし、それは飽くまでも解決を先延ばしにしているだけで、
ちゃんとあいた治療にはなっていないのをご理解下さい。
寧ろ、症状が軽くなる分、気を付けなくなるので、
悪化することが殆どです。
火照りや熱籠りの原因は殆どの場合が脱水か自律神経です。
しかし、更年期から影響を受けるものは、ほぼ間違いなく自律神経です。
薬に合う合わないなどというのはありません。
そもそも治療の効果があるものではありませんので。
大切なのは正しい知識で原因を治療することです。
日にちが経てば経つほど、改善は遅くなります。
早めにご相談下さいね。