お正月前後は患者さんが急増します。
何故か?
体調を崩す方が多いからです。
年末で忘年会をし、
仕事がお休みなので生活リズムが崩れ、
新年に入ってから急に運動を始める。
多くの方がこのパターンで体調を崩します。
もう、面白いくらい皆さんこの流れで不調になります(笑)
ただ、私は年末年始でも、体調を崩したことはありません。
それは、ちゃんと健康に留意した過ごし方をしているからですね。
このページでは、私の気を付けていることをお伝えします。
毎年年末年始は悪くなる、という方は参考になさってください。
1.そもそも、何故年末年始に体調を崩す?
1-①生活リズムの崩れ
1-②食べ物、飲み物の影響
1-③生活動作が変わる
2.年末に気を付けることは?
2-①脱水
2-②休息
2-③睡眠
3.年始に気を付けることは?
3-①脱水
3-②運動
3-③姿勢
4.総括
5.関連リンク
そもそも、休みのはずの年末年始に、
何故体調を崩すと思いますか?
すごく簡単に言うと、
生活が変わるからです。
普段の連休ではしないことを、
沢山するので、結果として、
自律神経が乱れ、体調を崩すのです。
そして、そこから余計なことをするので、
余計に複雑なことになり、
更に体調が戻らなくなったりします。
まず一番多いのが、
生活リズムが崩れることです。
飲み会が増え、夜更かしばかりになると、
単純に睡眠不足になり、疲労が溜まります。
休みのはずなのに、疲労をためるのです。
妻や母が保育士なのですが、
連休明けは子供たちが疲れている、
というのを良く聞きます。
子供でも疲れるのだから、
大人は酒まで飲むので疲れるのは当然です。
休日、連休とはいえ、
予定はほどほどに埋めるようにしてください。
正月はお酒の量も、食べ物の量も増えますよね。
そこで内臓が疲労を感じる方が多いのですが・・・。
それは自律神経が大きく乱れている状態だと思って下さい。
まず、お酒の飲みすぎでは脱水になります。
そうなると、内臓の働きが大きく下がります。
そこに味の濃い物や、休むことなく食べ物が入るので、
消化不良などの症状が起きるわけです。
それに伴い、自律神経は大きく乱されます。
ここで胃薬などを飲む方がいるのですが、
胃薬を飲むのではなく、単純に食べる量を減らし、
水分量を増やしてください。
飲むのは水やスポーツ飲料水で良いです。
お茶やコーヒーは絶対飲まないでくださいね。
年末年始は普段の生活と大きく動きが異なります。
車での遠出や、旅行などをしますよね。
そうなると、普段の生活と動きが変わるのです。
例えば、普段デスクワークの方が、
一日1万歩歩いたりします。
基本的に、1万歩というのは、
普段全然歩かない方にはキツイ量です。
また、大掃除などもしますよね。
これだけでも普段より体の負担が大きくなります。
出来るだけ、極端に生活を変えることはしないでくださいね。
では、具体的には何に気を付けるべきなのでしょう?
年末に気を付けるべきは、
動き過ぎや、忘年会です。
忘年会で一番気を付けるべきなのは、脱水です。
お酒は体をどんどん脱水にさせます。
飲んだ量と同量程度、水分を飲むのが勧められています。
それくらい、お酒は水を排出してしまうのです。
お酒が水分なのに永遠に飲んでられるのは、
飲めば飲むほど脱水になるからなのです。
また、二日酔い対策も重要なのは水分摂取です。
もし、次の日に二日酔いになりたくない場合は、
お酒を飲んだ後、2リットルのお水を飲んでください。
いらない水分は勝手に排出されます。
そして、体は脱水にならないので、
二日酔いには基本的にはなりません。
また、脱水は二日酔い以外にもいろいろな悪さをします。
足を攣る、頭痛、体の凝りや張りなど、
脱水による影響は多いので、水分摂取は積極的に行ってくださいね。
年末は仕事が大詰めになるにもかかわらず、
忘年会が増えたり、子供が休みになることで、
休息不足になる方が非常に多いです。
休息というのは、お休みの量ではありません。
家でゆっくりできる時間が休息になります。
なので、如何に休日が多くても、
ほぼ家にいることなく、外に出ていれば、
休息は殆ど取れていないと思ってください。
重要なのは家で横になっている時間です。
疲れているときは運動、などと考えず、
家でゴロゴロして体力を回復してください。
年末は様々な特番をやりますよね。
テレビだけでなく、YouTubeやSNSなど、
色々なところで特別なものをやると思います。
それだけではなく、イベントごとも増えますね。
そこで重要なのが、睡眠時間です。
普段、仕事をしているときは7時間以上、
などと気を付けている方でも、
連休になると、睡眠時間が不足する方が多いです。
また、自律神経が乱れているので、
そもそも睡眠の質も落ちています。
にも関わらず、時間まで短くなると、
身体が回復できる時間は非常に短時間になってしまうのです。
昼寝でも、遅起きでも良いので、
睡眠時間は普段と同等か、それ以上は確保してくださいね。
年末に比べ、年始はまだゆっくりできますかね。
それでもやはり、気を付けることがあります。
それが、お仕事復帰に向けたリハビリのような期間です。
基本的には普段通り生活するようにしてください。
引き続き、脱水はついて回ります。
仕事中などと違って、気を付けないと、
水分摂取は明らかに減りますよね。
また、ストーブ、こたつ、エアコンなどを使うの、
加湿器などを使わないことも多いかと思います。
職場などでは、湿度なども気を付けますよね。
つまり、家にいる場合、
水分摂取が減るうえ、部屋が乾燥していることが多く、
暖房器具の影響でさらに乾燥しやすい状態になっているのです。
朝などに足を攣り始めたら、脱水のサインです。
直ぐに多くの水分を摂って下さい。
本当にやめてほしいのが、運動です。
急に「体重が増えたし、運動不足だから」
と普段してもいないジョギングをしたりします。
それ以外にも、子供や孫など、ご家族で、
サッカー、野球などをする方もいますね。
絶対に負傷するので急にはしないでください。
基本的には、するのであれば軽めです。
家族間でするのであればある程度仕方ないですが、
急にジョギングはケガや不調の原因にしかならないので、やめてください。
増えた体重などは、食事に気を付ければ数日で戻ります。
食べたものが急に脂肪になることはないので、
内臓に詰まっているものが出れば体重は戻ると思って下さい。
意外と多いのが、体調不良対策で、訳の分からない姿勢になる方です。
体調が悪い、姿勢に気を付けよう。
までは、非常に良い判断だと思います。
しかし、そこで失敗するパターンが、
「自分なりの良い姿勢を取ろう!」
となるパターンです。
こうなるかたは本当に多いです。
姿勢というのは、かなり複雑で難しいです。
あ、良い姿勢というのは簡単です。
しかし、その姿勢を取るために気を付ける箇所というのが、
自分では認識しにくかったり、動きにくかったりするので、
自分の意識で姿勢を治すというのは、かなり難しいのです。
にもかかわらず、自分のイメージで、となれば・・・。
もう最悪なのはわかりますよね。
大切なのは正しい姿勢です。
姿勢を治すとしたら、ちゃんと調べたうえで、
本当の良い姿勢を取って下さいね。
基本的に年末年始は、
特別なことをせずゆっくりするのがお勧めです。
身体に良いとされていることも、
基本的にはすることなく、水分摂取だけしてください。
体重や不調は、生活が戻れば基本的には戻ります。
無駄な運動や変な健康療法など、
体調不良をより複雑にすることはしないでくださいね。