龍「うーん・・・」
康「おお、龍。今日もムキムキだな」
龍「おお、康。ありがとう、おかげさまでな」
康「・・・?どうした、何か悩み事か?」
龍「ああ、実は昨日膝に痛みが合ってな・・・病院で見てもらったら水が溜まっているらしいんだ」
康「まだ若いのに・・・普段から頑張り過ぎなんだよ」
龍「そうだよな、年齢重ねると膝に水が溜まるとは聞くけど、まさか自分がなるとはな・・・」
康「水を抜いたのか?」
龍「いや、怖いから様子見にすることにした」
康「なるほど、そっちの方が良いな」
龍「膝に水が溜まっていても大丈夫なものなのか?」
康「え、だって今痛みないんだろ?」
龍「まあ、それはそうだが・・・」
康「水溜まってても痛みないなら何もしない方が良いに決まってるじゃん」
龍「そんなもんなのか?病院では抜くように勧められたが?」
康「そもそも、膝に水溜まる理由は何だと思う?」
龍「痛みがあると水が溜まるっていうよな。どこからくるんだろうか?」
康「簡単に言うと、関節が炎症を起こすとそこに水が出るんだ。打ち身とかしたとき、炎症が起きて腫れたりするだろ?それが関節内で起きてるわけ」
龍「ってことは、膝関節に炎症が起きてるから水が溜まってるわけか」
康「そうそう。細かい理由は知ってても仕方ないから省略するけど、要するに関節に炎症が起きたから水が溜まってるわけ」
龍「じゃあやっぱり水抜いた方が良いんじゃないのか?」
康「水は抜かない方が良い。・・・勿論、これは整体での考え方だけどな」
龍「なんでだ?病院では直ぐに抜くように勧められるよな?」
康「膝にたまる水は基本的にヌルヌルしてて、それが関節に出てるってことは、何か理由があるからだ。勿論、膝がパンパンに張ってしまって痛みがあるのであれば、抜くのも選択肢だけど、別に痛みがないのであれば、様子見でも良い」
龍「じゃあ、俺は痛みは落ち着いてたから・・・」
康「そう、放っておいても勝手に体が吸収するから抜かない方が良い。そもそも、そのヌルヌルが水が溜まって薄まってしまうこともあるからな。その状態で水を抜くと、ヌルヌルの粘度が下がってしまうわけ」
龍「ヌルヌルはその後は出てこないのか?」
康「出てくる、って書いてあるところが少ないからなぁ。例えば、ヒアルロン酸をうつと結局一旦はヌルヌルして滑りが良くなるけど、その内吸収される。ただ、残念ながら、吸収されるので、そのヌルヌルはなくなってしまい、結果1~2週に1回注射が必要になるわけ」
龍「ってことは、一時的に効果はあるのか?」
康「関節の中に問題があれば、な。龍の場合は体を良く動かすから、関節に負担がかかって、水が出たんだと思う。だから、そういう時は効果ある」
龍「膝の痛み全部に効くんじゃないのか?」
康「あくまでも関節の滑りを良くするだけだから、関節以外に問題があれば、効果はないな。膝の痛みっていっても、色々と種類があるし」
龍「じゃあ、膝に水がたまった時はどうすれば良いんだ?」
康「基本的には絶対安静だな。炎症に近い状態になってるわけだから、まずはその炎症を取らないといけない。んで、そのためには休ませるのが一番だから、放置が一番良い。1日経って治らなければ、病院や整体に行った方が良いと思う。勿論、当日でも良いけど、その時は水抜かない方が良い」
龍「でも、病院ではやっぱり抜いてヒアルロン酸が基本だろ?」
康「そう、病院ならな。その辺りはその人の考え方によるから好きな方を選べばよい。病院の治療をするか、そういう整体の治療をするか。整体でも水を抜いた方が良い、という人もいるだろうしな」
龍「康的に、俺は?」
康「抜かない方が良い。だって、痛みがないんだろ?じゃあ、一時的に負担がかかって症状が出ただけ。治って来てるのに、余計なことする必要がない」
龍「なるほどな。じゃあ、まとめると」
・膝に水が溜まっても絶対抜かないといけないものではない
・水がたまるから痛いのではなく、痛いから水が溜まることもある
・炎症が収まれば勝手に水は引いていく
・抜く抜かないは、自分の治療方針によって変わる
・膝の痛みの原因によってヒアルロン酸注射は全然効果が変わる
・痛い時に重要なのは絶対安静
龍「っていう感じかな」
康「そうそう、そんな感じ。まあ、治ればどっちでも良いんだけど、長い目で見ると抜かない方が良いよなぁ、って俺は思う」
龍「抜くとヌルヌルが減る感じなのか」
康「もしまた出るのであれば、ヒアルロン酸注射って何の意味があるんだろう、と俺は思うね」
龍「そうなんだな・・・ありがとう!勉強になった!」
康「それは良かった!もし良い記事だと思ったら、下記から共有してもらえると嬉しいです!」