当院は、何故か中学生の患者さんが多いです。
何故か、というよりも、いくつかの地域で、
保護者さんのネットワークに乗ったようで、
皆さん紹介してくれるので、増えている感じですね。
非常にうれしいことです。
「あそこは自律神経の整体院だから良いよ!」
と、病院などで自律神経と言われた子が沢山来られます。
しかし・・・実際には自律神経ではないことも非常に多いです。
勿論、自律神経の乱れは非常に大きいです。
回復を考えると、自律神経の調整は必須ではあるのですが、
自律神経だけを整えても絶対に治らないだろうな、
という子が殆どです。
なので、整体や接骨院などで自律神経の治療をしても、
効果が出ず、紹介されて当院に来る、というパターンが多いのです。
自律神経の薬を出されて飲んでいるにも関わらず、症状が変わらない。
こういうパターンは非常に多いようですね。
このページでは、何故中学生の身体が治りにくいのか。
自律神経と診断された理由は何か。
本当の原因は何か。
を説明していきます。
1.何故自律神経と言われるのか?
1-①原因が病院で判明しない
1-②薬が効かない
1-③良く分からないから自律神経に押し付けられる
2.何故薬で治らないのか?
2-①原因がわかってないせい
2-②子供で症状が出るのは状態が非常に悪い
2-③薬だけで原因は放置されている
3.本当の原因とは何か?
3-①自律神経は確かに乱れている
3-②回復できない身体になったせいで症状が出る
3-③原因をちゃんと治す
4.総括
5.関連リンク
当院に相談にくる殆どが
「病院で原因不明と言われ、自律神経が問題かも、と言われました」
との相談です。
症状は全く違うにも関わらず、
病院での診断は皆同じことを言われます。
腹痛、頭痛、咳、痰、吐き気、頻尿。
全て自律神経と言われるようです。
いうまでもありませんが、違います、誤診です。
では、何故病院では自律神経と言われるのでしょうか?
一番多いのが、病院で良く分からないので
「これは自律神経の問題だ!」
と、大雑把に分けられるパターンです。
大人の場合は、自律神経からの心療内科ですね。
内臓や血管に問題がないので、
とりあえず、何でも起きる可能性がある自律神経のせいにされます。
簡単に言うと、お医者さんも自律神経というのが良く分かってないんですね。
自律神経というのは非常に難しいので、
余程の専門家でないと分かりません。
しかし、しっかりと問診すると、
自律神経ではない、というのが判断できるのです。
では、何故、その振り分けが病院で判断できないか?
理由は簡単です。
中学生への問診はものすごく難しいからです。
変な話ですが、小学生への問診は簡単なんです。
親御さんがしっかりと見ている上、
子供ではなく、親御さんが問診に答えてくれるので。
中学生の場合、親御さんはある程度手を放します。
そして、中学生の本人は、伝える言葉や知識がまだついてないので、
聞きたいこと、言いたいことを聞き出すのに時間がかかるのです。
何より、部活、学校、塾など、親御さんの知らない生活が非常に多いので、
本人から聞くしかないのですが、まだまだ伝えるのは難しいです。
こういう問題がありますが、病院ではこんなに丁寧にできませんよね。
対応しないといけない患者さんが多いですし、
一人にそんなに時間をかけられません。
なので、表面的に聞いた症状に対して、
効く薬を出して、それが効かなければ、
自律神経のせいにしてしまうのが簡単なのです。
原因が間違っているので、薬が効くわけがありません。
そうなると、病院は大人なら思い込みで心療内科、
子供であれば、強迫症状などの自律神経のせいにします。
何が起きてもおかしくないのが自律神経で、
良く分かってないのが自律神経ですから。
自律神経の調整法は色々と発信されていますが、
それでもまだまだ確たる治療はありません。
なので、症状に対する薬を出した後、
自律神経の薬を出し、それでも効かず、患者さんは様々なことをします。
恐らく、ここを見ている方も、どうにもならなかったから、
何かヒントが無いかとみているんですよね。
まずは、原因があってないことが多いので、
薬は効かない上、自律神経は関係ないのに自律神経のせいにされているので、
薬を飲んでも、食事を変えても治らない、というのをご理解下さい。
ここまで書けば、治らない理由は分ってきますよね。
そう、アプローチ、治療法が全く合ってないからです。
切り傷に対して痛み止めを飲むのは意味ないですよね。
まずは絆創膏、消毒をして、回復を待つべきです。
傷が治れば勝手に痛みは無くなるはずですから。
それを間違えた治療をするから、治らないのです。
頭痛、腹痛、下痢、便秘など、全て同じです。
何処かが痛い、というのは殆どの場合筋肉の痛みです。
お腹でも、頭でも、肩でも、首でも。
にも関わらず、痛み止めや内臓の薬を飲むので、
それは効くわけがないですよね、という話になるわけです。
そもそも、子供というのは回復力が高い状態です。
大人と違い、朝起きたら痛みがなくなっている、
なんてことは良くあることですよね。
なので、「寝たら治るからゆっくり寝なさい」
となるのですが、病院に行くレベルの子だと、
そこの回復力が非常に落ちた状態になってしまっているのです。
本来回復力の高い子供が治らないということは、
大人の症状よりも大分悪化している状態になっています。
大人でも、薬を飲んでゆっくりしていれば、
ある程度回復していきます。
しかし、そこまで悪くなっている子供の場合、
薬を飲んでゆっくりしても、その回復力がないので、
一日の負担と、休息での回復力が同じか、それ以下で負担を強く感じてしまうのです。
ストレッチや体操などで全く効果がないのも同じです。
その程度で整う状態はとうに超えてしまっているのです。
先にも散々書きましたが、これが一番大きいです。
症状が出るのは不調を出す原因があるからなのですが、
その原因が放置されていることが非常に多く、
治るわけがない、という治療が非常に多いです。
基本的に、薬というのは、症状を抑えるだけで、
治療になることは殆どありません。
なので、そもそも治療が薬だけの場合、
良くなることはあり得ないといっても過言ではないのです。
では、原因というのは本当はなんでしょうか?
これが、姿勢であったり、普段の生活であったり、
食事、水分量、筋力、負担などなのです。
例えば、姿勢が悪い影響で腹痛や頭痛が出ます。
胃薬や痛み止めを、飲んだ時だけ良いというのは、
その原因が放置されているので、
薬によって神経が麻痺している間だけ、
症状が出なくなるのです。
そのため、薬が切れればまた症状は戻りますし、
何より、原因が放置されているので、
状態はどんどん悪くなり、薬の効果を超えた症状になるのです。
この辺りは大人と同じですね。
ただ、自律神経といわれるのも、あながち外れとは言えません。
実際に自律神経が乱れると、
無駄に力が入ったり、睡眠が悪くなったり、
ストレスを受けやすくなるので、症状が強くなります。
一番の問題は、睡眠の質が落ちることで、身体が回復できなくなることです。
睡眠は身体を回復させる一番の手段です。
食事を長時間取らない。
身体をむやみに動かさない。
基本的に脳を使わない。
これらが合わさり、身体がどんどん回復できるのです。
この睡眠が悪くなった子が、重い症状に悩まされるのです。
今までは大変な日常でも、眠れば回復できてました。
しかし、その生命線である睡眠が悪くなると、
回復出来なくなってしまうので、症状が蓄積し、
常に症状が出る状態になってしまうのです。
そして、その睡眠、回復力に最も関係するのが、
自律神経になります。
なので、自律神経を整えるのは確かに大切ではあるのです。
自律神経、と言われるとそちらに意識が引っ張られてしまうのですが、
基本的に症状の原因の治療も並行してしないといけません。
自律神経の治療の場合、食事や運動などがメインですが、
それらは飽くまでも自律神経を乱さないための方法です。
それを流れとすると、
自律神経を乱さないようにする
→自律神経が整う
→症状の原因を回復力でなんとかする
→症状が悪くなるよりも良くなっていく速度が上がる
→その結果、症状が良くなる
という流れになります。
・・・無駄が多いと思いませんか?
なので、基本的には並行して進めていくのが一番よいです。
当院の場合、
自律神経の治療(当院)
自律神経を乱さない(患者さん)
症状の原因を見つける(当院)
症状を悪化させない(患者さん)
というアプローチをします。
整体院だけでも、患者さんだけでも、身体は良くなりません。
一緒に補い合って、症状と付き合ってくださいね。
病院で治らない場合、病院を変えても治らないことが殆どです。
理由は簡単で、そもそも病院で出来るアプローチは薬などですが、
薬を飲んでも根本原因は治らないので、
何処に行っても同じような治療になるのです。
沢山検査をしてもあまり意味がありません。
病院での検査は数値や画像診断ですが、
自律神経や筋肉、姿勢は数値にも画像にも出ないのです。
本当にちゃんと治したい。
病院で治らない重症な症状は、
早めに整体院などにご相談下さいね。